本音レビュー:
freee勤怠管理

使い慣れたLINEやスマホアプリで打刻漏れを防げる従業員が操作しやすいツール。勤務形態がシンプルな組織に向くが細かい設定は限定的、不安定さも気になる。

Written by Asim Qureshi
著者 Asim Qureshi, Jibble CEO

タイムトラッキングソフトウェア会社のCEOとして、競合他社がどのような動きをしているのかを把握しておく必要があります。そのため、私とチームでは競合製品を調査したり、実際に触って試してみたりしています。こうした調査も、仕事の一部です。

ここでは、そうした調査を通じて得た知見を共有していきます。良いと思った点はもちろん、気になった点についても率直にお伝えしていきます。今回のレビューが、少しでも参考になれば嬉しいです。

このレビューの内容:

概要

「freee勤怠管理」は、フリー株式会社が提供するバックオフィス業務を効率化するクラウド型システムの1つです。freeeシリーズの勤怠管理ツールには2種類あります。この記事で解説する「freee勤怠管理」と、もうひとつ「freee勤怠管理Plus」が提供されており、どちらも名前は似ていますがそれぞれ異なるプラットフォームです。

標準機能を備えたfreee勤怠管理を使用するか、高機能を搭載したfreee勤怠管理Plusを導入するか、それぞれのメリット・デメリットがあるため、組織の状況に応じてどのツールが適切か比較検討することが重要です。

まず違いとして、freee勤怠管理は「freee人事労務」の中に含まれる機能ですが、freee勤怠管理Plusは独立した異なるシステムです。

そして、freee勤怠管理は、標準的な固定時間制の組織に選ばれる一方で、freee勤怠管理Plusは複雑な勤務形態や就業規則を持つ組織(フレックスや変形労働時間制など)や、指紋認証などの生体認証による打刻を導入したい大規模組織に向いています。

ここではfreee勤怠管理について解説しますので、freee勤怠管理Plusについてさらに詳しくはレビュー記事をご覧ください。

それでは、freee勤怠管理の料金や機能、評判の良い点や改善を求める口コミなどを詳しく見ていきましょう。

freee勤怠管理

画像出典:freee勤怠管理

もう一つの「freee勤怠管理Plus」は、より複雑な就業規則や運用の管理を必要とする組織向けのシステムです。「freee人事労務」とは別の独立したシステムとして提供されており、高度なシフト管理、変形労働時間制への対応、ICカードや生体認証打刻などが利用できる高機能版です。

freee勤怠管理を使用するか、freee勤怠管理Plusを導入するかは、それぞれのメリット・デメリットがあるため、自社のニーズにどちらがより適切か比較検討することが重要です。各サービスの特徴とユーザーの他の意見について詳しく見ていきましょう。

freee勤怠管理のユーザーに好評な点は?

  • スマホアプリ、LINEから勤怠打刻できる
  • 法定内と時間外の労働時間が一目でわかる
  • わかりやすいUI

freee勤怠管理のユーザーが不満に感じている点は?

  • 設定項目が細かく導入時は少し迷うことも
  • 柔軟な設定ができない
  • バグやエラーの不安定さ


freee勤怠管理の料金プランは?


freee勤怠管理は初期費用0円で、1ユーザーあたり月額300円(税抜)という従量課金制を採用しています。基本料金はなく、月払い1ユーザー300円、年払い3,600円というシンプルな料金体系です。freee勤怠管理に無料プランはなく、有料プランを30日間無料で使える期間限定のお試しが可能です。

アップグレードとして「スタンダードプラン」が1ユーザーあたり月額800円(税抜)で提供されています。こちらのプランは「freee人事労務」で給与計算や年末調整なども使いたい組織向けです。

freee勤怠管理の料金表

画像出典:freee ヘルプセンター

freee勤怠管理の注目すべき機能は?

1. 多様な打刻方法

freee勤怠管理は、スマホ、PC、タブレットなどの共有端末、ICカード、チャットツール(LINE、LINE WORKS)などで打刻が可能です。

スマホでは、打刻時にGPSで位置情報を取得することもできます。ただし、これは手動で打刻した際の位置情報を記録するのみの機能です。位置情報を利用した自動打刻機能には対応していません。スタンダードプランではAndroidスマホのみ位置情報による自動打刻に対応していますが、iPhoneユーザーは利用できないので現時点では限定的です。

freee勤怠管理打刻方法

画像出典:freee勤怠管理

2. 給与計算システムとの連携

freee勤怠管理と給与計算システムを連携させたい場合は、別料金でfreeeが提供する給与計算ソフト「freee人事労務」との連携がスムーズに可能です。勤怠データがすぐに反映され、転記作業の時間を省けるメリットがあります。

他社のソフトを利用している場合は、CSVファイルのエクスポートにより、お使いの給与計算システム側でインポートして連携できます。

freee勤怠管理CSVファイルのエクスポート

画像出典:freee ヘルプセンター

3. シフト管理

freee勤怠管理では、固定労働時間制や一般的なオフィスワークの勤務形態、シンプルなシフト入力に対応しています。誰でも迷わずシフトを組んで運用できることに特化しています。早番・遅番など勤務パターンをあらかじめ作成しておけば、スタッフごとに割り当てるだけで簡単にシフトが組めます。

わかりやすい直感的な操作が強みであるfreee勤怠管理は、その反面、複雑なシフト管理など高度な設定はできないため、フレックスや変形労働時間制の組織には物足りない可能性があります。

freee勤怠管理シフト管理

画像出典:freee ヘルプセンター

4. 労働時間・残業の管理

freee勤怠管理は、打刻忘れや休憩時間の不足など入力に不備がある従業員をエラー表示で示すため、管理者は画面上で確認でき通知メールも受け取れます。該当従業員にも通知メールを送ることができます。

また、残業時間が「月の残業時間見込みが45時間以上になっていないか」「月の残業時間見込みが100時間以上になっていないか」などの基準に達しそうな従業員をシステムが自動で判定し、管理画面のダッシュボードやメールでアラート通知を出すことができます。

ただし、独自の基準(例えば月30時間を超えた時点でアラートしたい)など、時間数を会社独自にカスタマイズする機能はfreee勤怠管理Plusでしかできません。

freee勤怠管理アラート通知

画像出典:freee ヘルプセンター

ユーザーの高評価な口コミ(抜粋)

  • シンプルにされているので必要な機能も絞られている。ブラウザ版はカレンダーと時間帯入力?が切り替えられるのでどのくらい残業したかがぱっと見で分かるのでいい。打刻もしやすい。ただ、アプリの通知から打刻した際に時間がずれ込み、9時~18時で打刻したのに15時~0時などという時間帯で記録されてしまうことがあるため、私はカレンダーで直接入力するようにしている。」– 匿名のユーザー(出典:BOXIL)
  • スマホアプリ、LINEから勤怠打刻・有給・残業の申請/承認ができるためパソコンで毎回ログインしないといけない壁がなくなります。」– 非公開のユーザー(出典:ITトレンド)
  • 一般社員目線では打刻などは楽だと思います。アプリで使っているのでログインなどもなく、そのまま日付を指定してプルダウンを選択するだけです。ただ、打刻時に稀にすごい前にさかのぼって表示されることがあり、その場合は少し手間になることがあります。自身の勤務時間などが自動計算の上表示されるので、わかりやすいです。」– 匿名のユーザー(出典:BOXIL)
  • 以前は、ウィジェットで打刻しようとすると失敗し、結局アプリを開かなくてはいけなかった 。現在は、出退勤はウィジェットで問題なく打刻ができている。しかし、休憩はウィジェットでやるとエラーになってしまい、アプリを開く必要がある。 前回のアップデートでカレンダー(勤怠)の画面が見やすくなった。選択した日の出退勤時間などを画面の移動なく見られるのは嬉しい。また月の法定内と時間外の労働時間が一目でわかるように改善され、とても使いやすくなった。」– 水月(出典:Google Play ストア)
  • 勤怠の打刻や有給休暇の申請を行っていましたが、わかりやすいUIでストレスなく使うことができました。紙のタイムカードを使い、休暇申請も紙で提出していた頃と比べると格段に効率的になったと思います。」– 匿名のユーザー(出典:BOXIL)

ユーザーの低評価な口コミ(抜粋)

  • 自動打刻しません!」– 横山和彦(出典:Google Play ストア)
  • 自由すぎて制限をかけられません。22時〜翌5時は労働基準法上「深夜残業」に当たるので、何らかの申請をさせたいのですが、そこに絞った制限ができないということでした。残業し放題の勤怠管理システムでは、管理しているとは言い難い気がします。」– 非公開ユーザー(出典:ITreview)
  • 打刻の時間がずれ、勤務時間外に打刻されてしまうことがある。」– 匿名のユーザー(出典:BOXIL)
  • どこかのアップデートで休憩時間を消せなくなった 間違って入力保存したら入力内容全て捨てて再入力しないといけない 何度かやらかしてしまっているので、昔の入力に戻ったら嬉しいです」– 峰岸あやの(出典:Google Play ストア)
  • バグだらけ。勤め先でこれを導入したが位置情報も使い物にならない、申請系の中身も無茶苦茶。」 – 大根プリン(出典:Google Play ストア)
  • 全体的には使いやすいですが、設定項目が細かく、最初の導入時は少し迷う部分がありました。特に勤怠や給与計算の細かなルール設定は、慣れていないと分かりにくいです。また、画面によって操作感が少し違うため、「どこで設定するのか」が直感的に分からない場面もありました。通知機能や承認フローについても、もう少し柔軟にカスタマイズできると、会社ごとの運用に合わせやすくなると思います。」– 非公開ユーザー(出典:ITreview)
  • アップデートのせいなのか、総労働時間が見れなくなり、不便に感じております。前のバージョンと同様に、総労働時間の確認をカレンダー画面からできるようにしていただきたいです。」 – 某声優推しの社畜(出典:App Store)

レビューサイトにおけるfreee勤怠管理の評価は?

2026年5月時点

  • BOXIL:4.31/5
  • ITreview:4.0/5
  • ITトレンド:4.2/5
  • Google Play ストア:3.9/5
  • App Store:4.0/5

注:freee勤怠管理はfreee人事労務のアプリを使用するため、評価はfreee人事労務の点数を表記しています。

freee勤怠管理の最終評価は?

freee勤怠管理は、「freee会計」や「freee人事労務」を既に利用している組織にはシームレスに連動し、バックオフィス業務を効率化できる点が強みです。

freee勤怠管理Plusにあるような最低基本料金(5ユーザー分/月額1,500円)の縛りはないため個人や少人数のチームでも導入しやすいのがメリットです。

固定時間制が主体の勤怠ルールがシンプルな小規模ビジネスにfreee勤怠管理は向いていますが、複雑な就業ルールには対応していません。また、生体認証(指紋や顔認証など)に対応していないため、セキュリティを高めたい組織や、代理打刻など不正を防止したい場合には現時点では物足りないかもしれません。

freee勤怠管理の有料プランを30日間無料で試せるものの、完全な無料プランは提供していないため、期間限定ではない無料プランがある勤怠管理ツールを探している場合は、Jibbleのような他のソフトも検討する必要があるでしょう。