多段階承認の仕組み

構造化された承認フローを実現するために、多段階承認がどのように機能するかを理解しましょう。

Jibbleの有給休暇トラッキングソフトの多段階承認機能を使うと、休暇申請に対して最大3段階の承認フローを追加できます。

これにより、申請が最終的に確定する前に、各段階で適切な承認者によって正しく確認されるようになります。この機能はPremiumプランおよびUltimateプランで利用可能です。

詳しくは、多段階承認の設定についてをご覧ください。

本記事では、以下について説明します:


承認フローの仕組み

多段階承認を有効になっている場合、休暇申請は各承認レベルを順番に進んでいきます:

  • まずレベル1の承認者に送られます。
  • レベル1で承認されると、レベル2に回されます。
  • レベル2でも承認されると、(設定されている場合は)レベル3に進みます。
  • 全てのレベルで承認が完了した時点で、申請は「承認済み」として処理されます。

重要な注意事項:

  • 承認者への通知は、申請がそのレベルに到達したときのみ送信されます。
  • 1つのレベルに複数の承認者がいる場合は、そのうちの1人が対応すれば承認処理が完了します。

選択可能な承認者のタイプ

Selecting approvers roles for multi level approvals各レベルで、以下のオプションから承認者を割り当てることができます:

承認者タイプ 定義
直属のマネージャー メンバーに直接割り当てられたマネージャー。
グループマネージャー メンバーが所属するグループのマネージャー。
管理者 管理者の役割を持つユーザー。
所有者 組織の所有者。所有者は承認ワークフローを上書きし、どのレベルでも休暇申請に対応できます。
特定のユーザー 承認者として設定された1名以上のユーザー。マネージャー、管理者、または所有者の役割が必要です。

重要な注意事項:

  • 承認レベルは最大3段階まで追加できます。
  • 各レベルには複数の承認者タイプを割り当てることができます。
  •  同じ承認者タイプ(例:「グループマネージャー」)や同じ特定のユーザーを複数のレベルに割り当てることはできません。
    • 例:レベル1で「グループマネージャー」が選択された場合、レベル2やレベル3で再度選択することはできません。
    • 例:レベル1で特定の人物(例:山田 太郎)が選択された場合、その人物を他のレベルで再度個別に割り当てることはできません。
  • 承認者は、異なる方法で選択された場合、複数のレベルに割り当てることができます。
    • 例:レベル1で「グループマネージャー」が選択され、レベル2でグループマネージャーである山田 太郎が個別に割り当てられる場合。

承認者の役割と権限

承認者は、必要な権限が付与されている場合にのみ休暇申請を処理できます。以下の表では、各役割における既定の権限と設定可能な権限を示しています:

役割 既定の権限 設定可能な権限(Ultimateプランのみ)
所有者
  • 管理しているメンバーの休暇申請を表示および承認
  • 組織内すべてのメンバーの休暇申請を表示および承認
  • 承認ワークフローを上書きし、任意のレベルで休暇申請に対応
  • 該当なし
管理者
  • 管理しているメンバーの休暇申請を表示および承認
  • 組織内すべてのメンバーの休暇申請を表示および承認
マネージャー
  • 管理しているメンバーの休暇申請を表示および承認
  • 組織内すべてのメンバーの休暇申請を表示および承認

詳細については、Jibbleにおける権限についてをご参照ください。


休暇申請のステータス

Statuses of time off requests with multi level approvals

Jibbleの休暇申請は、承認ワークフローの進捗に応じて異なるステータスが表示されます。

ステータス 定義
保留中 (0/x) 申請が提出され、第1レベルでの承認待ちです。

※xは設定されている承認レベルの総数を表します。

保留中(1/x) 第1レベルの承認者が申請を承認し、第2レベルでの承認待ちです。

※xは設定されている承認レベルの総数を表します。

保留中 (2/x) 第2レベルの承認者が申請を承認し、第3レベル(設定されている場合)での承認待ちです。

※xは設定されている承認レベルの総数を表します。

承認 すべての承認レベルで承認が完了しました。この状態の申請は、それ以上の操作はできません。
取消 申請者が取り下げたか、承認者によりキャンセルされました。この状態の申請は、それ以上の操作はできません。
却下 いずれかの承認レベルで却下されました。この状態の申請は、それ以上の操作はできません。

休暇申請の承認履歴の表示

Approval history of time off requests各休暇申請には承認履歴が記録されており、誰がいつどのような対応を行ったかを確認できます。これには以下の情報が含まれます。

  • 対応の日付と時刻
  • 承認者の氏名
  • 対応の種類(例:承認、却下、取消)
  • 申請の現在のステータス

休暇 > 概要に進み、対象申請の履歴アイコンをクリックすると、その申請の履歴を確認できます。Viewing approval history for time off requests

注:承認履歴は、マネージャー、管理者、または所有者の役割を持つユーザーにのみ表示されます。


承認ワークフローの上書き

緊急の申請や承認者が不在、または特別な組織的要件などの状況では、所有者は既定で多段階承認プロセスを上書きできます。必要に応じて、管理者にもこの権限を付与することができます。詳細は、Jibbleにおける権限についてをご覧ください。

上書きアクセスがある場合、次のことが可能です:

  • 現在の承認レベルに関係なく、保留中の休暇申請を承認または却下する。
  • 設定された承認レベルに含まれていなくても対応する。
  • 残りの承認ステップをスキップして、即時に申請を確定する。

承認ワークフローを上書きする方法:

  1. 休暇 > 概要に移動します。
  2. 上書きしたい申請を選択します。
  3. 操作ボタン(承認、却下、取消)をクリックします。Overriding time off request approval
  4. 上書きを確定します。
    注:上書きによる操作はすべて、休暇申請の履歴ログに記録されます。Approval history with override action logged

 

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