本音レビュー:
Clockify

Clockifyは手頃な価格で使いやすいタイムトラッキングソフトですが、最終的にはモバイル面で物足りなさが残ります。

Written by Asim Qureshi
著者 Asim Qureshi, Jibble CEO

タイムトラッキングソフトウェア会社のCEOとして、競合他社がどのような動きをしているのかを把握しておく必要があります。そのため、私とチームでは競合製品を調査したり、実際に触って試してみたりすることがよくあります。まあ、これも仕事の一部です。

ここでは、そうした調査で得た知見を共有し、評価すべき点はきちんと評価しつつ、避けたほうがいいと感じた製品についても正直にお伝えします。ということで、今回のレビューでは、正直で公平でありながら、できるだけ参考になる内容をお届けしたいと思います。

このレビューの内容:

概要

Clockifyは、CAKE.comが提供する最新の生産性スイートに含まれる3つのアプリのうちの1つです。基本的には、チームが作業時間を簡単に記録・請求・スケジュール管理できるタイムトラッキングソフトです。

さまざまな使い方がありますが、個人的にはClockifyは時間と生産性のトラッカーとして使うことで本領を発揮すると思います。誰が何に取り組んでいるかを把握できるほか、勤務時間中にユーザーがどのサイトやアプリを利用しているかも確認でき、時間データの分析も行えます。

Google Calendar、Jira、Todoistなど80以上のWebアプリと連携しており、Clockifyはチームの日常業務にもスムーズに組み込めます。

画像出典:Clockify

このアプリの汎用性は、単なる連携機能にとどまりません。Windows、Linux、Macといった複数のオペレーティングシステムに対応しています。また、Chrome、Firefox、Edge向けのブラウザ拡張機能も提供されています。さらに、外出先で働くユーザー向けに、ClockifyはiOSとAndroidの両方に対応したモバイルアプリも用意しています。

Clockifyの非常にシンプルで洗練されたインターフェースには、正直かなり好印象を受けました。完全な初心者でも直感的に使えるレベルです。ただし、良い点だけでなく、このソフトに影響しているいくつかの問題にも触れておく必要があります。正直なレビューをお約束しましたからね。

Clockifyでは、時間エントリーが消えてしまう不具合や、イベントが誤った日付で記録されるバグなど、ユーザーからいくつかの問題が報告されています。中には、10秒ごとにアプリを更新しないと作業の記録が途切れ、日付もずれてしまうといった声もあります。

モバイルアプリにも問題があり、ログインエラーや時間データの消失が発生するケースがあります。こうした点が、Google Playストアでの平均評価が3.6/5と低めにとどまっている理由といえます。

また、Clockifyのタイムキオスクには、個人的に欠けていると感じる重要な機能があります。それが顔認証です。この機能があれば、セキュリティが強化され、正確なタイムトラッキングや不正打刻の防止にもつながったはずだからです。

Clockifyアプリとその機能の概要

画像出典:Clockify

Clockifyのユーザーが気に入っている点は?

  • 無料プランでも機能が充実している
  • 使いやすいインターフェース
  • 80以上の連携 

Clockifyのユーザーが不満に思っている点は?

  • モバイルアプリが他のプラットフォームと正しく同期しない
  • ログインに関する問題
  • 時間データの消失

Clockifyの料金プランは?

Clockifyには6つの料金プランがあります:

  • FREE(無料)
  • BASIC
  • STANDARD
  • PRO
  • ENTERPRISE
  • cake.com bundle

有料プランは月額$3.99/ユーザー(年払い)から利用でき、ニーズに応じて内容が異なります。上位プランになるほど機能が充実していきます。

Clockifyの料金プランを一覧で示した表

画像出典:Clockify

Clockify無料プランとベーシックプラン、および含まれる機能のリスト。

画像出典:Clockify

では、Clockifyの料金プランはチームにとってコストに見合う内容なのでしょうか?

Clockifyの最も安い有料プランであるBASICプランは、年払いで月額$3.99/ユーザー、月払いで月額$4.99/ユーザーです。基本的なタイムトラッキング、休憩の記録、時間監査、時間エントリーの分割などの機能が含まれています。

ただ、市場にはこれらの機能に加えて、さらに高度な機能まで無料で使える選択肢もあります。

たとえばJibbleでは、無制限のタイムトラッキング、自動タイムシート、休憩の記録、レポート、プロジェクト記録など、ClockifyのBASICプランに含まれる主要機能を無料で利用できます。

さらに、Jibbleの永久無料プランには、GPS追跡、スクリーンショット監視、生体認証、ジオフェンスといった高度な機能も含まれています。

つまり、Clockifyでコア機能のために1ユーザーあたり$3.99を支払う代わりに、チームはJibbleを無料で導入しながら、幅広い機能を利用できます。

Clockifyにも無料プランはあります。時間の記録、タイムシート、基本的なレポート機能が含まれており、シンプルな用途であれば十分な場合もあります。

ただし、有料プランにアップグレードせず、より高度なトラッキングや自動化を求めるのであれば、Jibbleの無料プランの方がより幅広く対応できます。

Clockifyのより良い代替をお探しですか?Jibbleは最適な選択肢の1つです。

 

Clockifyの注目すべき機能は?

1. 時間とアクティビティの記録

Clockifyを使用すると、ユーザーは1日を通じて時間がどのように使われているかを正確に確認できます。 シンプルなタイムトラッキングを超えて、このソフトウェアは、10秒以上、または管理者が定義した期間にアクセスしたすべてのアプリとURLを記録できます。

最大1週間分の過去のアクティビティを確認でき、ワンクリックで記録を時間エントリーに変換することも可能です。アクティビティはまとめて結合したり、一括追加したり、完全に削除することもできます。

責任意識を向上させるために、Clockifyにはスクリーンショット監視(デスクトップアプリのみ)や非アクティブな時間を検知するアイドル検出、勤務時間の達成を促すリマインダーなども備えています。

さらに、Clockifyにはタイムシートロックと呼ばれる機能があり、過去の時間エントリーの編集や、過去日への新規エントリー追加を防ぐことができます。タイムシートの正確性と信頼性を保つのに役立ちます。

最後に、GPSトラッキング機能では、管理者が現場スタッフの移動状況や位置履歴を1日を通して把握できます。Clockifyアプリにログインしている状態であれば利用でき、現場作業者や複数拠点で働くチームにとって便利な機能です。

モバイル、タブレット、ノートPCで表示されるClockifyアプリの各機能

画像出典:Clockify

2. 休憩の記録

作業時間の追跡に加えて、Clockifyではユーザーの勤務中の休憩時間も記録できます。

この機能はシンプルで使いやすく、管理者は休憩の開始時刻と終了時刻を正確に把握できます。ただし、休憩時間の上限を設定するオプションがないのは、やや大きな見落としに感じます。このオプションがあれば、不正利用や長すぎる休憩を防ぐのに役立つはずです。

もう1つの欠点は、この休憩記録機能が有料プラン限定である点です。有料サブスクリプションでのみ利用可能なため、無料プランでは試すことができません。

休憩記録に対応したClockifyキオスクのインターフェース

画像出典:Clockify

3. 休暇管理

Clockifyの休暇管理機能では、企業がさまざまな休暇タイプや祝日を設定・管理できます。

初期設定はやや手間がかかりますが、会社の休暇ポリシーを細かくカスタマイズできる点は気に入っています。特定の月や年間の付与済み休暇残数を設定したり、休暇の割り当てを日数または時間で入力したり、特定の祝日を繰り返し設定したり、色分けすることも可能です。

設定後は、従業員に休暇を割り当て、Clockifyアプリから申請できるようになります。承認は権限のあるユーザーが行えるため、全体のプロセスもスムーズです。

Clockifyの開発者たちはこの機能にかなり丁寧に作り込みをしていて、そのこだわりが感じられ、個人的にとても好印象でした。ポリシー入力項目も必要な要素がしっかり揃っており、抜け漏れがありません。さらに、簡単に編集・アーカイブ・削除できる点も、個人的に評価できるポイントです。

Clockifyアプリで各従業員の休暇状況を示したチャート

画像出典:Clockify

4. レポート

Clockifyを使用すると、ユーザーは1日を通じて時間がどのように使われているかを正確に確認できます。

Clockifyのダッシュボードでは、チームのアクティビティや休憩状況、現在の作業内容、直近のアクティビティなどを一目で把握可能です。

また、指定した期間における各従業員の合計記録時間も表示されるため、時間を記録していないメンバーや、所定の時間に達していないメンバーをすぐに判断するのに役立ちます。

さらに詳しく確認したい場合は、アプリ上でさまざまなレポートを閲覧・作成できます。主なレポートは以下の通りです:

  • サマリーレポート – プロジェクト、日付、クライアント、ユーザー、グループ、タグなどの要素別に時間エントリをグループ化します。
  • 週次レポート – 日付範囲を7日間に制限することで、時間とアクティビティを詳細に表示し、週単位で生産性レベルを確認するのに便利です。
  • 詳細レポート – 時間エントリの詳細を1つずつ表示し、グループ化せずに、より詳細なデータを提供します。また、管理者が時間エントリを編集することもできます。

もしClockifyのレポートテンプレートが分析に必要な形式に合わない場合は、CSVとしてエクスポートし、エクセルやGoogleスプレッドシートのピボットテーブルを使ってレポートをカスタマイズすることもできます。

Clockifyアプリでデータを表示するチャート

画像出典:Clockify

肯定的なユーザーフィードバック(抜粋)

  • 「時間記録とプロジェクト管理プロセスの改善を目指すすべてのチームに、Clockifyを強くお勧めします…」 – Caroline W.(出典:GetApp)
  • 「複数のクライアント、プロジェクト、タスクを柔軟に管理できるので、請求業務がかなり楽になります…」 – Alexandre P.(出典:GetApp)
  • このソフトウェアの無料プランは本当に寛大で、フリーランスビジネスを運営するために必要なすべての機能が揃っています。」 – Milly B.(出典:GetApp)
  • 他のツールとの連携はシームレスで、生産性が向上します。」 – Diego F.(出典:G2)
  • 「スタッフのタイムシートと勤務時間を記録するのに役立ちます。週次給与計算の処理が簡単になります。」 – ホスピタリティ業界の認証済みビューアー(出典:Capterra)
  • 「時間レポートは分析に必要なデータがしっかり揃っていて、時間の使い方を把握するのに役立ちます。プロジェクト管理ツールとの連携によって、作業の進捗や完了も管理しやすくなります。 」 – Rebecca C.(出典:Capterra)

否定的なユーザーフィードバック(抜粋)

  • 「このアプリは10秒ごとに更新しないと、作業の記録が止まったり、日付がぐちゃぐちゃになったり、時間が消えたりして、とにかくめちゃくちゃになります。」 – Chris Kearsley(出典:Google Play Store)
  • 「数週間作業時間を記録した後、今日アプリがアカウントの作成を強制しました。それ自体はいいのですが、作成後にこれまでの時間記録がすべて警告なしで消えました。せめてアカウントに保存する選択肢くらいあってもよかったはずです。重要な用途には使わないほうがいいです。」 – Michael Abid(出典:Google Play Store)
  • モバイルアプリがデスクトップアプリと正しく同期せず、時間が常に開始または停止するわけではなく、毎日スマホがクラッシュします」 – Riccardo Righi (出典:Google Play Store)
  • きちんと計画して使わないと、プロジェクト管理がすぐに煩雑になります。特にレポート機能は使いづらく、詳細表示のUIも直感的とは言えません。クライアントとプロジェクトが別々のドロップダウンに分かれていて、操作も煩雑です。 」 – Kevin C.(出典:G2)
  • サポート対応とバグの多さで、この製品への信頼を失いました。」 – 機械または産業エンジニアリングの認証済みユーザー(出典:G2)
  • Androidでちゃんと使いたいなら、このアプリはやめたほうがいいです。ブラウザでのタイムトラッカーとしてなら普通に使えます。 」 – Travis Johnson(出典:Google Play Store)

Clockifyのレビューサイトでの評価は?

2025年1月時点

  • Capterra:4.8/5
  • G2:4.5/5
  • TrustRadius:8.6/10
  • GetApp:4.8/5
  • Google Play Store:3.6/5
  • App Store:4.6/5

Clockifyの最終評価は?

Clockifyのタイムトラッキング機能に備わっている柔軟性は評価できるポイントで、従業員のプライバシーへの配慮も見逃せません。休暇管理機能は最初は少し分かりづらいですが、かなり幅広く対応しており、あらゆる休暇要素がしっかり考慮されています。

休憩記録機能も、従業員が勤務中に適切に休憩を取るために役立つ便利な機能です。ただし、休憩時間をカスタマイズできるようになれば、さらに使いやすくなると思います。

レポート機能も充実していて、フィルターを使ってさまざまな形でデータを表示できる点や、カスタムレポートを作成できる点は、個人的にかなり良いと感じました。

一方で、ClockifyのAndroidアプリは動作が重いため使いづらく、バグも頻繁に発生するという深刻な問題があります。また、Web版・モバイル版ともにオフライン機能がかなり限定的で、データが失われるリスクもあります。そのため、外出先で働くチームにとっては最適とは言えません。

さらに、Clockify Kioskに顔認証などの生体認証機能がない点も惜しいところです。これがあれば、セキュリティの強化や不正打刻の防止に大きく役立ったはずです。

とはいえ、Clockifyは手頃な価格と豊富な機能を備えており、このソフトは多くの企業にとって十分に実用的なタイムトラッキングツールと言えます。

ユーザーがいくつかの課題に目をつぶれるのであれば、一度試してみる価値はあると思います。まずは無料プランで、自社のワークフローに合うか確認してみるのがおすすめです。