本音レビュー:
RescueTime

効果的なフォーカスセッションと詳細なレポートを備える一方で、 タイムトラッキング機能は基礎的に留まる

Written by Asim Qureshi
著者 Asim Qureshi, Jibble CEO

タイムトラッキングソフトウェア会社のCEOとして、競合他社がどのような動きをしているのかを把握しておく必要があります。そのため、私とチームでは競合製品を調査したり、実際に触って試してみたりすることがよくあります。まあ、これも仕事の一部です。

ここでは、そうした調査で得た知見を共有し、評価すべき点はきちんと評価しつつ、避けたほうがいいと感じた製品についても正直にお伝えします。ということで、今回のレビューでは、正直で公平でありながら、できるだけ参考になる内容をお届けしたいと思います。

このレビューの内容:

概要

RescueTimeは、業務の効率性と生産性を高めるために設計された、時間管理・分析ツールです。

ユーザーの端末から時間とアクティビティを自動的に記録し、アプリケーション名、ウェブサイトのURL、ウィンドウタイトル、使用開始時刻、使用終了時刻などのデータを収集します。このデータはレポートに整理され、アプリで閲覧したり、CSVファイルとしてエクスポートしたり、メールに直接送信したりできます。

RescueTimeに搭載されているその他の機能には、目標の進捗確認、FocusTime、タイムシート、カスタムアラートと通知などがあります。

RescueTimeで私のお気に入りの機能はFocusTimeです。これは、ユーザーが個人的なもの、あるいは気が散るものとして分類したすべてのウェブサイトをブロックします。ソーシャルメディア、ストリーミングプラットフォーム、オンラインショッピングなど、FocusTimeはユーザーが中断を減らし、より集中した作業環境を作ることを可能にします。

このソフトウェアはアクティビティ分析ソフトウェアとしては十分に機能しますが、時間の記録や作業管理において非常に重要な機能がいくつか欠けています。

いくつか挙げると、RescueTimeにはコスト計算、請求書発行、スケジューリング、GPSトラッキングや打刻のための生体認証オプションがありません。生産性向上ツールとしては価値がありますが、RescueTimeが提供する分析以上のものを必要とするフリーランスや企業にとっては、時間および作業管理のソリューションとは言えません。

これらの制限に加えて、RescueTimeはモバイルでのパフォーマンスが良くありません。ユーザーは同期の問題や記録データの損失につながるバグに遭遇しています。また、アプリが完全に動作しなくなることもあります。これらの問題は、Google Playストア(3.3/5)とApp Store(2.7/5)の両方で非常に低い評価を受けている理由を裏付けています。

RescueTimeを使用することには、確かに多くの長所と短所があります。そして、それが自分に適したツールかどうかを決める前に、それらを適切に比較検討することが重要です。より明確な全体像を把握するために、アプリの際立った機能とユーザーの他の意見について詳しく見ていきましょう。

RescueTimeは、時間管理・分析ツール

画像出典:RescueTime

RescueTimeのユーザーに好評な点は?

  • 自動の時間記録
  • 優れた生産性分析
  • 気を散らすものを減らすのに最適

RescueTimeのユーザーが不満に感じている点は?

  • データ同期の問題
  • 対応言語が英語のみ
  • UIの改善が必要
  • モバイルの同期と精度の問題

RescueTimeの料金プランは?

RescueTimeには「Solo」と「Team」の2つのプランがあります。どちらのプランも14日間の無料トライアルを提供しています。

RescueTimeには「Solo」と「Team」の2つのプランがあります。

画像出典:RescueTime

Solo

Soloプランは、年払いの場合は月額$6.50から、月払いの場合は月額$12から利用可能です。個人が時間の記録、集中力の維持、そして生産性向上を図るために設計された包括的なツールセットを提供します。

Soloプランに含まれる機能:

  • 自動の時間記録ソフトウェア
  • タイムシート
  • プロジェクトの請求対象レポート
  • 気を散らすものをブロックする機能と集中セッション
  • リアルタイムの目標設定とアラート
  • 分析およびレポートツール
  • 週次メールレポート
  • デスクトップ、モバイル、ブラウザからのアクセス
  • オフライン時の時間記録
  • デイリーハイライト
  • カスタム勤務時間の設定と燃え尽き症候群防止機能
  • 無制限の履歴データ
  • カレンダー、Asana、Slackなどとの連携

Team

RescueTimeのTeamプランは、年間請求の場合はチームメンバー1人あたり月額$6、月次請求の場合はチームメンバー1人あたり月額$9です。

このプランにはSoloプランの全機能が含まれているほか、チーム全体の生産性と時間管理を効率化するための拡張機能が備わっています。また、組織管理、チームの一括請求、チーム用タイムシートも利用可能です。


RescueTimeの注目すべき機能は?

1. FocusTime(フォーカスタイム)

時間を「救い出す(Rescue)」という目的のもと、RescueTimeには「FocusTime」と呼ばれる、いわゆる集中セッションのアシスト機能があります。

FocusTimeを有効にすると、「私用」または「集中を妨げるもの」として分類されたアプリやサイトが自動的にブロックされます。ブロック対象のカスタマイズやタイマー設定が可能で、中断のない環境で作業に打ち込めます。

また、集中セッションのスケジューリングも可能で、開始時刻にはアラートが通知されます。ユーザーが集中セッションを開始すると、そのRescueTimeアカウントに紐づいているすべてのデバイスも、自動的にセッションモードに切り替わります。

RescueTimeの「FocusTime」いわゆる集中セッションのアシスト機能

画像出典:RescueTime

2. アクティビティの記録

RescueTimeのアクティビティ記録機能は、アプリをインストールして起動すると、バックグラウンドで自動的に動作し、すべてのコンピュータ活動を記録します。指定した記録期間中に開いたウェブサイトやアプリケーションをログとして残します。より詳細なモニタリングが必要な場合は、ウィンドウのタイトル、ドキュメント名、URLなどの特定のデータを収集するように設定することも可能です。

何を記録するかについては、ユーザーが完全に制御できます。特定のウェブサイトやプログラムのみを「ホワイトリスト」に追加してモニタリング対象とし、その他の活動は「ブラウジング」などの一般的なカテゴリとして記録するように選択できます。また、生産性の記録に関係のない特定のアプリケーションを完全に無視するように設定することも可能です。

アクティビティの記録

画像出典:RescueTime

3. Productivity Pulse(プロダクティビティ・パルス)

RescueTimeの「Productivity Pulse」は、生産性を把握するためのシンプルかつ効果的なツールです。特定の期間におけるユーザーの時間の使い方に基づき、100点満点の生産性スコアをチャートで表示します。

スコアは、「集中した作業時間」から「集中を妨げる時間」まで、5つのアクティビティカテゴリの時間加重平均で算出されます。これにより、どれだけ効果的に時間を利用できているかを簡単に把握できます。

この視覚的な指標により、ユーザーは自分の生産性を素早く評価し、進捗を確認しながら、改善に向けた目標を設定することができます。

RescueTimeの「Productivity Pulse」は、生産性を把握するためのシンプルかつ効果的なツール

画像出典:RescueTime

ユーザーの高評価な口コミ(抜粋)

  • 「ダッシュボードで記録されたデータが理解しやすい。視覚的なチャートはインパクトがあり、非常に役立ちます。」 – Jem F.(出典:Capterra)
  • 「目標設定や時間の記録に最適なアプリです。自動の時間記録機能があるおかげで、自分が何時間働いたかを把握するのに役立っています。」– 会計業界の認証済みユーザー(出典:G2)
  • 「RescueTimeの最も便利な点の一つは、手動操作を必要とせず、さまざまなアプリやウェブサイトに費やした時間を自動的に記録してくれることです。余計な手間をかけずに一日の正確かつ客観的な全体像を把握できるため、これらの機能によって大幅な時間の節約になっています。」– 認証済みレビュアー(出典:Capterra)
  • 「私たちのチームにとって、このツールは生産性の把握と向上に欠かせない、目から鱗のツールとなりました。自動の時間記録機能により、ユーザーはコンピュータやモバイルデバイスでどのように時間を過ごしているかを理解できます。」– Fernando L.(出典:Capterra)
  • 「RescueTimeの最も優れている点は、セットアップした後は存在を忘れてしまえることです。一切の操作なしで100%動作し、一日の終わりには行ったすべてのアクティビティに関する包括的なレポートを確認できます。」– Lucas P.(出典:Capterra)
  • 「このツールの良さは使いやすさにあります。タスクの開始などを意識することなく、バックグラウンドで何をしているかを静かに記録してくれます。」– Christian H.(出典:Capterra)

ユーザーの低評価な口コミ(抜粋)

  • 「動いている時は素晴らしいのですが。数年前から使っており、オンラインでの時間の使い方を確認するのに重宝していました。問題は数ヶ月ごとにデータの同期が止まることです。サポートは以前は良かったのですが、最近はレポートを送っても返信がありません。提示される解決策はアンインストールと再インストールだけですが、それではデータが失われますし、根本的な解決になりません。デスクトップでは問題ありませんが、タブレットやスマホでは非常に不安定です。」 – R Stimson(出典:Google Play ストア)
  • 「2要素認証で使用できないのは信じられません。RescueTimeは私のすべての行動を記録する機密データを扱っているのに、そのデータに対して最低限の保護すら提供されていないことに驚きを隠せません。」– T.D. Eastvold(出典:Google Play ストア)
  • 「スマホアプリは非常に古臭く、UIの大幅なアップグレードが必要です。ウェブアプリは非常に素晴らしく情報も豊富なので、スマホアプリでも同等の機能を実現してほしいです。」– Dinerty(出典:Google Play ストア)
  • 「動作すれば、このアプリは素晴らしいです。しかし、ほとんどの時間はフリーズしたり、クラッシュしたり、あるいは単にアプリのアクティビティが記録されなかったりしています。」– Eric(出典:Google Play ストア)
  • 「モバイルアプリとWindowsアプリの連携を改善してほしいです。例えば、FocusTimeをオンにしたらAndroid側も自動的に同じ動作を強制する、といった機能があれば良いでしょう。」– Geoffrey T.(出典:G2)
  • 「すべてのデータを収集してサーバーに保存するため、このソフトウェアのデータプライバシーの問題が常に気になります。利便性とのトレードオフを検討する必要があります。」– Tom V.(出典:G2)

レビューサイトにおけるRescueTimeの評価は?

2025年1月時点

  • Capterra:4.6/5
  • G2:4.1/5
  • TrustRadius:7.9/10
  • GetApp:4.6/5
  • Google Play ストア:3.3/5
  • App Store:2.7/5

RescueTimeの最終評価は?

RescueTimeは、時間記録ソフトウェアというよりも、生産性アプリです。

業務開始から終了までのアクティビティを細かく記録することで、ユーザーの作業習慣を明確かつ誠実に反映してくれます。データがユーザー定義のグループに分類され、「非常に生産的」から「集中を著しく妨げる」までの5段階の生産性スケールでランク付けされる仕組みは高く評価できます。これにより、ユーザーは時間の使い方を評価し、より健全な生産性習慣を築くために必要な調整を行えるようになります。

ただし、RescueTimeが専用の業務管理ツールやタイムトラッキングツールの代わりになるわけではない点には注意が必要です。シフト管理、請求書発行、プロジェクトの進捗管理、管理上のセーフガードといった不可欠な機能が欠けています。詳細な分析は素晴らしいものですが、よりシンプルで分かりやすいレポートを求めるユーザーにとっては、情報量が多すぎると感じるかもしれません。

また、モバイルアプリの出来が良くない点も、特に外出先で生産性の記録をスマートフォンに頼っているユーザーにとっては大きな欠点です。

もし、プロジェクトやチームを管理するための包括的な機能を備えた強力なタイムトラッキングソフトを探しているのであれば、市場にある他のツールの方が適しているかもしれません。